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基本に忠実に本質を伝える

基本に忠実に本質を伝える

b、dの書き分け

ディスレクシアの場合、書くこと自体が苦痛です。

だから、筆記体を教える必要性は強く感じていましたが、英語アレルギーが治まるまでじっと待っていました。待つこと半年。

そろそろいいでしょう。

筆記体を覚えてみようか?
「えっ・・・」体が固くなります。うーん、予想通り。

そうね、bとdが混ざってしまうでしょう?で、君の場合には読めているけれど書くときだけ混ざってしまうみたいだから、左右対称じゃない文字を最初から書けば混ざらないと思うんだけど。
「あ・・・はい、そうですね。じゃあ、bとdを書くんですか?」

そそ、他の文字の筆記体は覚えなくてもいいよ。bとdだけ覚えてみない?

ということで、bとdの練習です。
まずノート一枚にでっかくbの筆記体を書きます。

彼の場合にはshort term memoryと言われる、短期映像記憶は優れているので、形を認識するのは問題ありません。ただし、mortor skillと言われる、認識した形を、実際に筆記する段階で混乱するようです。だから、筆記の段階では大きく、ゆっくりと進む必要があります。
また、彼が形を取りやすいように、隣で同じようにでっかくノート一枚に一文字書くと安心して進めるようです。

5~6文字書いたところで、形が取れるようになってきました。

上の丸は縦に長く、下の丸はふっくらと書くのがポイントです。

dは、上に伸びる棒を長めに書くのがコツです。
そうしないとaになっちゃうからね。

形が取れるようになったところでノートの三行に一文字を書きます。
それもできるようになったら、単語を書きますか。

「bedって書きますか?」

そうね、最終的にはそれを目指すけど、まずは一文字づつ頑張ってみませんか?

bag 頑張ってね。

次はdogね。

最後にbed。

初めてにしては上手に覚えられました。
ここまでで約50分。既に彼はへとへとです。

苦手のb、dの書字はこうして克服しました。


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